いつかはトムソーヤ

映画、本、写真

ヨルシカ「月と猫のダンス2024」レポート 追加公演の魅力を明らかにした傑作ライブ

歌手やアイドルグループがコンサートやライブの追加公演を行ったり、数年後にリバイバル公演を開催したりすることは少なくない。曲目や演出は大胆に変える場合もあれば、ほとんど同様の内容であることもある。 ヨルシカは再演が好きだ。いや、再演は必然か。…

中国山地ローカル線に引導を渡す旅(前編)

お盆のJR線乗りつぶしの旅行記です。 最大のポイントは、中国地方のローカル線を乗りつぶすこと。これまで3回ほど乗りに行っていますが、4回目にしてようやく陰陽連絡線を完乗します。 なお、今回も茨城県の旅に続き青春18きっぷの旅です 台風は大丈夫か 台…

JR乗りつぶし完了に向けて旅の記録をつけます(水郡線・磐越東線)

私は鉄道で旅をするのが好きなのですが、乗車したことのあるJR線が全体の4分の3になりました。そこで、残り4分の1に当たる約5000キロの旅の記録をつけていこうと思います。 残りの路線はほとんどがローカル線や盲腸線です。そこまで行く道中で、これまで乗っ…

私の前世はなんだろう ーー ヨルシカ ライブ2023「前世」

2023.2.8 ヨルシカ ライブ2023 前世 冒頭、ナブナさんの語りで緑道で以前交際していた男女が再会するシーンが始まる。おとなしい。いったいどんな話なんだ。 男性が女性に、自分の前世の話を始める。 緑道といえばあの曲か…と思ったが、違った。でもある意味…

線は、僕を描く:またやってくれた!監督の脚色で生まれた名作

youtu.be 原作は未読。あの名作「ちはやふる」の小泉監督が出す4年ぶりの作品である。ちやはふるがあまりにいい映画だったので、今回かなり期待値をあげて見に行った。いくつかの引っかかりはありつつも、小泉監督の演出、原作からの脚色は名人芸の域だと思…

2021年を振り返る6つの動画

ユーチューバーでもブロガーでもインフルエンサーでもないやつが何を、という感じなのだが、2021年ってなんか芸術面で楽しいことが多かった。本、雑誌、映画、テレビ番組、ブログでもいろいろおもしろいコンテンツはあったが、今は動画コンテツへのアクセス…

ありがとうダニエル・クレイグー007/ノータイムトゥダイー

好みが分かれるのは当たり前 今回のノータイムトゥダイは、評価するのがとてもむずかしい。映画の質や技術的な到達度の前に、映画の方向性や007映画に求めるものが人によって違うのに、まさに、絶賛派がたくさん生まれ、また、激しく嫌う人もたくさんいるよ…

映画「都会のトム&ソーヤ」がひどかった件

自分が小中学生のときに最も読んだ作品である都会のトムソーヤが映画化された。 tomsoya.hatenablog.com どのくらい夢中になってたかというと、登下校中歩きながら延々と読んでいたくらい。特に1巻を読んだときのことはよく覚えており、昼休みたまたま図書室…

EOS R5に驚愕 最近出たカメラとかレンズを触った

あまりやったことないけど、最近出た新製品をまとめて触ってきた。 なにを言ってるんだと言われるかもしれないが、地方にいるとそもそもまともに新製品を触る機会がない。 量販店には普通に何年も前の製品が置いてあるし、50万もする一桁モデルがないどろこ…

「令夢の世界はスリップする」の衝撃

先日発売されたはやみねかおる先生の新刊「令夢の世界はスリップする」に衝撃を受けた。ここ数年のはやみね作品のなかではもちろん、全ての読書体験のなかでも飛び抜けて強く心にどかーんとくる一作で、この感情をすぐに共有したい!という気持ちになった。 …

名探偵コナンで「二元ミステリー」がいまだ最重要回である理由 ―  ベルモットの登場と「どうして年をとらないの」の衝撃

現在の名探偵コナンの基礎ができたエピソード 名探偵コナンブログを作っています!ご覧いただければ幸いです conan-mania.com 小五郎と新一のもとに殺人予告をほのめかした"季節外れのハロウィンパーティー"への招待状が届く。差出人の名前がベルモットだと…

コナン第1話がすごく気になる 連載初期に「あの方」はいたのか

阿笠博士ボス説は"正解だった”のでは これは証拠もない単なる推測だが、連載開始当時の設定では大ボスは阿笠博士だったんじゃないかなあと邪推している。 とくに新一が幼児化したあと工藤邸に帰ったとき、阿笠博士と遭遇するのが非常に違和感ある。 体が小さ…

祝祭feat. 三浦透子(RADWIMPS)はほぼラップ 本能的に口ずさみたくなる

大ヒットしている映画「天気の子」の劇中歌の一つ「祝祭」のサビの歌詞なのですがとにかくめっちゃ耳につくので、なんでかなあといろいろ考えた見たんだけど、 結局ほぼラップじゃん!ヒップホップじゃん! という結論に至ったので、音楽はまるで素人ですが…

都会のトム&ソーヤ実写映画化!!世代歓喜!!

まさかのトムソ実写映画化 このブログにもいろんなところに散りばめてる児童書『都会のトム&ソーヤ』が実写映画化されるらしいっ!! 「小学生のころ夢中になったやつだ!」 はやみねかおるの人気小説『都会のトム&ソーヤ』実写映画化決定にファン大興奮! …

「天気の子」を絶賛して、また同時に酷評する

さっき新海誠監督最新作の「天気の子」を遅まきながらみてきた。良いところがたくさんあったし、いろいろ考えることがあった。でも「君の名は。」にあったものが「天気の子」にはない。全然違う映画だった。 結論は「脚本と一部演出以外大好き、最高!でも脚…

大学を卒業して1年たって気がついた虚無感とその悲劇的結末

気がついたら大学を卒業して1年が過ぎていた あっという間だ。年を重ねるほどに時間の流れは早くなるというけど、またさらに早くなった気がする。日頃は仕事に追われて、土日はひたすら次の平日に備えて休むしかない。どころか、最近はその休みさえも仕事に…

地方生活のここがしんどい

その1 発売日通りに店頭に並ばない出版物 これ、わからない人には全然伝わらないと思うが、全国の大都市圏以外では本が発売日通り店頭に並ばない。 www.asahi.com ふざけんな、って思ってしまう。消費者(受益者)が負担するコストは同じなのに3日も遅れる。…

児童書として発売していいのか不安になるレベル。そして五人がいなくなる

私が大好きで尊敬してやまないはやみねかおるさんの作品の素晴らしさについてダラダラと書きつけるこのカテゴリ、完全に自己満足です 今回取り上げるのは、はやみね作品の最初期、なんなら私が生まれるより前に発表された作品「そして五人がいなくなる」です…

映画「運び屋」。ほぼ映画の神イーストウッドの自伝

90歳にして麻薬組織の「運び屋」になった男の晩年を描く映画「運び屋」(原題:the Mule)を見ました。 「許されざる者」「ミリオンダラーベイビー」でオスカーを2度手にし、近作に「ハドソン川の奇跡」「15:17、パリ行き」があるクリント・イーストウッドが…

ちはやふる 結び 2018年にいちばん観てよかった映画

2018年はミッション・インポッシブルとちはやふる結びがほかを大きく引き離して自分の中で大好きな映画になった。ミッション・インポッシブルのファンなんて何億人もいるし、トム・クルーズのすごさは自分が言わなくても全然良い。だけどちはやふるの3部作は…

「消費増税」は今すぐやめるべき

「消費増税」やっぱりおかしいと思う。・・・といっても、消費税率10%への引き上げのことを言っているわけではない。 「消費増税」という言葉の使い方のことだ どうしてこんな変な言葉が許容されるのか。明らかに間違いではないか。 なぜこんな用語が広がる…

15時17分、パリ行き(The 15:17 to Paris)の簡易なネタバレなし感想

「15時17分、パリ行き」を試写会で見る機会に恵まれました。 2015年にヨーロッパの国際列車の車内で実際に起こったタリス銃乱射事件をもとに、犯人に立ち向かった3人の青年の半生を語りながら、事件に遭難するまでを少しずつ描く作品です。監督は「グラン・…

ベイカー街の亡霊のマニアック感想 揺るぎない史上最高傑作コナン映画

tomsoya.hatenablog.com いまや国民的アニメとなった名探偵コナン。私も例に漏れず、コナンが大好きです。いや、もっと言えばマニアです。。。どれくらい好きかはまた別の機会にまとめるとして、今回は名探偵コナン映画の第6作「ベイカー街の亡霊」がどれく…

正直『君の名は。』がすごかった話。

久しぶりのブログエントリですが、先日鑑賞した『君の名は。』があまりに良かった、いや、というか見てしばらくいろいろなことを考えていると正直、ええ、私感動してしまいました。 なぜこんな感情になっているのか。やはり映画鑑賞が趣味というくらいですか…

ジェットダイスケさんの「日本写真紀行」を見てのお話

年末年始、ユーチューブで活動されているジェットダイスケさんが2本の動画をアップされましたね。 2014年冬、「写真家になる」と言っていた ジェットダイスケさんは写真家になると、一昨年の冬に宣言されていました。最近はビデオブログを中心に活動されてい…

Googleの「8年ってなんにちぃ〜?」があまりにイラつくので8年が何日か計算する方法をいろいろ考えてみた

最近、YouTubeなどで動画を見る際に「8年ってなんにちぃ〜?」と子供が尋ねる広告、入りますよね。 この広告はGoogleの音声検索の精度の高さや利便性をアピールするものなのでしょう。そのほかには「明日の天気は?」「餅を英語で」とか、いくつもバリエーシ…