私は鉄道で旅をするのが好きなのですが、乗車したことのあるJR線が全体の4分の3になりました。そこで、残り4分の1に当たる約5000キロの旅の記録をつけていこうと思います。
残りの路線はほとんどがローカル線や盲腸線です。そこまで行く道中で、これまで乗った路線の思い出も振り返って行きたいと思います。
水郡線、磐越東線をいく
両路線は関東近郊ではほぼ最後のまとまった未乗路線でした。あとは盲腸線が残るのみです。
朝、常磐線を下ります。ちなみに今回は青春18きっぷを使います。眠いのでグリーン車課金。
この日はお盆ということで、ボーイスカウトの子どもたちや行楽客で賑わっています。常陸大子までは4両編成。
日ごろ公共交通を使わない人が多いのか、空席がすべて埋まっていないのにドア付近に乗客が集まります。ボーイスカウトの集団は巨大な荷物と共に床に座り込む。サンデードライバーならぬサンデーパッセンジャーズというところでしょうか。
水郡線が茨城の平地を抜け山間部に入ります。そういえば、なんども巨大な送電線をまたぎます
ここでひざを打ちました。この付近といえは、茨城県から福島県にかけての沿岸にある発電所から首都圏に電力を供給する主要送電線が連続しているのです。
茨城県の勿来火力や、東京電と中分電が折半出資しているジJERAの広野火力があります。いずれも、冬季曇天かつ低温の際には、首都機能の生命線です、
廃炉が決まっている東電の福島第二原発からの送電線もあります。
非電化区間で停電
そうこうしていると、列車は磐城石川駅で抑止されます。この先の谷田川駅で停電とのこと。
非電化の水郡線で停電?というか保安装置の故障ではないかと思っていたところ、やはり信号装置の停電とのこと。
長時間の運休を見据えて車掌さんが乗客の行き先を尋ねます。みなさん郡山、那須塩原、宇都宮、会津若松など現実的な行き先です。
代行バス手配かと思われましたが、70分遅れで運転再開しました。酷暑の中の対応、お疲れ様です。
郡山駅に到着。
塩分を補給します。
ちなみに郡山駅には何度もきています。何しろ18きっぷで青森→東京とか日帰り仙台とかしてた学生時代がありました。冷房の効いたエスパス内で大量を温存。
ふたたび太平洋へ
磐越東線って、一部がガタンゴトンとならない長尺レールでびっくりしました。
JR東はコストカットで叩かれまくってるけど、西には20キロでガタガタの軌道を走らせる会社とか、朽ちた枕木を犬釘で固定した軌道を40年前の車で走らせるヤバい鉄道会社が約2社控えているので、JR東のコストカットはまだまだです。
途中居眠りしながらいわき着。すぐに水戸行きに乗り換えます。
日立駅で途中下車。日立駅といえば、ガラス張りの美しい駅舎と海が有名です。
この日も多くの若者や家族連れで賑わっていました。
続行の水戸行きに乗車。E531の5両ワンマンもすっかり定着しましたね。花火大会開催に伴い、車内には浴衣姿のひともちらほら。常磐線の水戸〜いわきはおおむね1時間に各停2本特急1本のパターンですが、このくらいが地方路線ではいちばんいい塩梅かもしれません。
水戸に到着。ここからは水郡線の常陸太田支線に乗ります。実は朝、始発で出発して支線を乗りつぶしてから郡山方面に向かうつもりだったのですが、やや寝坊してかなわなかったのでした。
ところで水郡線、全体的に駅間が非常に短いです。とくに水戸〜上菅谷や支線は地下鉄並み。
すでに日も暮れているので、客は1両に10〜15人でした。
水戸にある京成百貨店の紙袋をもった若い女性がいました。地盤百貨店でないのは惜しまれますが、こうして若い人がデパートの紙袋を持って鉄道で帰宅する機能が維持されている都市は持続性がまだありそうだなと感じます。
あとは常磐線で東京に戻りました。ところで、長距離列車の発着が少なくなって存在意義が危うくなりつつある上野駅の地平ホームはどうなるんでしょうか。
上野駅発着の宇都宮線、高崎線、常磐線は一部が上野東京ラインに直通するようになり、当駅止まりの列車が減りました。ポイントは今後予定されている羽田空港アクセス線です。
この路線は休止中の貨物線を活用して整備されるため、乗り入れるのは上野東京ライン系統の列車になると思います。となると、現在品川駅方面に直通する列車のうち数本が振り分けられることになりそうです。一部では、常磐線特急の多くを品川駅発着から羽田空港発着に変えるとの予想もあります。
上野駅では、高崎・宇都宮線と常磐線が平面交差しているというボトルネックがありますが、それを踏まえても上野駅で必要なホームは減りそうです。
上野駅が北へ向かう列車のターミナルの地位を譲って久しいですが、上野駅の将来像に注目です。
ということで、水郡線と磐越東線を乗りつぶして以下の通りになりました。
上記のマップおよびデータは「乗りつぶしオンライン」を使用させていただいています。